modo 501の新機能の中では若干地味な存在ですが、非常に実用度の高い機能の一つにカラーマネージメントの改善があります。ヨーロッパのmodo Roadtripでも最もディスカッションが多かったテーマの一つです。
modo 501では、プリセットブラウザが拡張されカラーをプリセットとして取り扱えるようになりました。チームでCG制作をする場合や異なるコンピュータで仕事をする場合、そのシーンで使用するカラーを共有したい場合があります。カラーがプリセットファイルとしてファイルシステム上で個々に保存できるようになりましたので、LAN上の共有サーバーやDropboxなどのクラウドサーバーなどにカラープリセットを共有する事が可能です。カラープリセットのファイルは、下記のような単純なテキストファイルですので、他のシステムからも簡単にコンバートすることができます。
#LXColor#
RGB .365 .541 .659
RGB .365 .541 .659
カラーピッカーのインターフェイスも大幅に改善され、カラーモデルもRGB、HSV、ケルビンが用意されています。また、0.0-1.0の範囲外のハイダイナミックレンジのカラーもこのピッカーを使用して設定が可能です。カラー数値の単位も浮動小数点数、整数、16進数、パーセンテージなどを選択することができます。
HSVのオプションには、ルールという選択しているカラーに対応する関連カラーを同時に選択するオプションがあります。例えばこのHSVのルールオプションを補色(Complementary)にするとHSVパレットの円対称位置にある補色が同時に選択されますので、暖色とそれに対応する寒色が同時に欲しいときなどに便利です。その他、類似色相(Analogous)、3色配色(Triadic)、4色配色(Tetradic)、混合(Compaund)、明清(Tints)、陰影(Shades)などがあります。
カラーモデルは、RGB、HSV以外には色温度を指定するケルビン(Kelvin)が用意されていますが、modo 501ではカラーモデルをユーザーがカスタマイズできるようにSDKによる拡張を可能にしています。modo 501のSDKは、大幅にアップデートされています。SDKに関しましては、改めて解説していきたいと思います。
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