今回はmodo 501で新しく追加された機能からモデリングツールを一つ説明します。先日modo 501の機能を説明している時に、実例をあげて解説しないと分かりにくいオプションがあることに気がつきましたので、今回は
Add Loopのオプションを詳しく解説しようと思います。毎回テーマがばらばらですみません。
Add Loopは、
Loop Sliceツールのインタラクティブバージョンでクリックしたエッジ上にループを追加するツールです。このポリゴンループをスライスする機能は
BandSawの頃から作っていますが機能追加や操作性に関するリクエストがいまだにあります。
Add Loopにあって
Loop Sliceにないオプションに、
Absolute Distanceがあります。通常、ループの各エッジ上の位置は各エッジの2つの端点上をパーセントで指定します。この
Absolute Distanceをオンにするとどちらかのエッジの端点を通るループをスライドしたループを作成することができます。これはスライドツールの
Absolute Distanceと同じ機能です。
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Absolute Distance |
このオプションを有効にした場合、スライドされるループが自分が意図した側と異なるループの形状になってしまう場合があります。その場合は
Offset From Endをオンにすることによってもう一方の端点を通るループが選び直されます。
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Absolute Distance + Offset From End |
Both Sidesは、modoのスクリプトツールで有名な
Seneca氏からのリクエストで追加したオプションです。スライドするサイドを両方ともスライドさせてしまうオプションです。
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Absolute Distance + Both Sides |
Preserve Curvatureは、エッジ上の位置をスムースなカーブ上の位置に補正するためのオプションです。通常はエッジの2つの端点の直線上にポイントを配置しますが、
Preserve Curvatureをオンにするとエッジに連結された前後のエッジ端点から三次曲線を計算し、その曲線上にポイントを配置します。この機能はあくまでもエッジの前後のポイントから求めた三次曲線からスムースな位置を求めるもので、
Sphereツールや
Cylinderツールで作成した円などの正確な二次曲線を復元し、正確な曲率を推測して計算する物ではありません。
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Preserve Curvature - OFF |
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Preserve Curvature - ON |
Tensionは、
Bridgeツールにもあるオプションで、補間に使用する三次曲線の接線ベクトルにスケールを掛けることによってポイントの高さを調整する物です。この
Preserve Curvatureは、
Add Loopツール以外に
Loop Sliceと
Slideツールにも追加されています。
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Tension 100 % |
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Tension 180 % |
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