modo 601では、モーフマップをメンテナンスするオプションがトランスフォームツールについています。これは、以前ディスカッショングループで質問があった問題を解決するためのソリューションとしてmodo 601で追加したものです。モーフマップは、メッシュの頂点からの相対位置を差分ベクトルとして頂点マップに保存する機能で、modo 601からはモーフデフォーマなどでも使用されています。
モーフマップは通常ベースとなるメッシュを作成してから、そのベースメッシュのバリエーションとして後から作成する頂点マップです。ベースメッシュに対して少しずつことなる形状をマップごとに作成することができます。
問題点としてモーフマップを作成したベースのメッシュを後から編集した場合、モーフ適用後の形が想定外の形状になってしまう点がありました。モーフマップはベースメッシュの各頂点からの相対ベクトルとして情報を保存していますので、ベースメッシュを変形すると新しいベースの頂点にマップに保存されている相対ベクトルがそのまま加算されるためベースメッシュを大きくスケールや回転するとモーフ適用後の形状が崩れてしまいます。
この問題を解決するためにトランスフォームツールにMorphオプションを用意いたしました。Transformモードを有効にした状態でベースメッシュの頂点を変形するとトランスフォームツールはベースメッシュを変形するのと同時に全てのマップに対してそのマップを適用した形状を変形し、その形状と新しいベースメッシュから新たに作成した相対ベクトルをモーフマップに書き出します。これによりモーフ適用後の形状を崩すことなくベースメッシュを編集することが可能になります。
Keep Positionsは、ベースメッシュを変更しても元のベースメッシュにモーフマップを適用した形状を変更したくない場合に使用します。トランスフォームツールは変形前のベースメッシュ+モーフマップから変形後のベースメッシュを差分して作成した相対ベクトルを新しいモーフマップとして書き戻します。
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