2013年3月30日土曜日

modo 701: ユーザーインターフェイス

modo 701では、ユーザーインターフェイスに関するさまざまな工夫が行われています。3Dアプリケーションは、三次元の世界を2Dのデバイスで表示したり、複雑なモデルを操作したりする必要があるため、ユーザーインターフェイスの操作性が生産性に大きく影響するソフトウェアだと思います。

レイアウトスイッチャー
まず、目玉の機能として搭載されたレイアウトスイッチャーを紹介します。これはショートカットキーを使用してレイアウトを素早く切り替える機能で、Ctrl+TABキーを押すとビルトインされたレイアウトを選択するためのインターフェイスが表示されます。OS Xでコマンドキー+TABを押すと表示されるアプリケーション切り替えによく似ています。このレイアウト選択の画面にはビルトインされているレイアウトに加え、ユーザーが定義したレイアウトも表示されます。ユーザー定義のレイアウトにはデフォルトでレイアウトを作成したときのスクリーンスナップがサムネイルとして作成されます。レイアウトメニューにあるReplace Layout's Switcher Icon With Image...を使って他の画像と変更することもできますが、このサムネイルは、user:Configs/LayoutThumbnailsフォルダに保存されますので、自分で画像処理ソフトを使って書き換えることもできます。


下記はCtrl+〜(チルダ)キーで表示されるFavoriteモードでの表示で、パイメニュー形式でレイアウトが表示されます。このモードは表示できるレイアウトの数が固定されていますのでよく使うお気に入りを入れ替えて使用します。


プリセットワークフロー
modo 701では、プリセットの作り方が簡単になりました。シェーダツリーからマテリアルをドラッグしてプリセットブラウザにドロップするとそのマテリアルのプリセットが自動的に作成されます。このプリセットのサムネイル画像は、プリセットブラウザ上で右ボタンを押して表示されるコンテキストメニューにあるReplace Icon with Image...を使って任意の画像に入れ替えるか、Replace Icon with Last Renderを使って最後にレンダリングした画像と入れ替えることができます。


レイアウト単位のキーボードショートカット
modoは、ビューポートやツールなどさまざまな条件で、固有のキーボードショートカットをInput Editorで設定することができますが、modo 701では各レイアウトごとにキーボードショートカットを定義できるようになりました。使いやすいショートカットは、キーボードの左側に集中していますので、モデリングレイアウトとアニメーション作業用のレイアウトで別々のショートカットが使えるようになるのは便利です。自分で作成したレイアウトに個別ショートカットを定義できるようにするには、作成したXMLリソースに"InputRemappingContext"を定義する必要があります。また、"PostRestoreCommand"というタイプをレイアウトに定義することでレイアウトを切り替えた後で実行するコマンドを設定することができます。Resrcフォルダにある、701_lyt_*.cfgファイルに既存のレイアウトが定義されていますので、カスタマイズしたい場合はこれらを参考にすることができます。


ツリーナビゲーション
アイテムリストやシェーダツリーは、ツリー構造を持つビューポートです。modo 701では、これらのツリー構造を持つビューポートをナビゲートするための一般的な操作方法が用意されました。矢印キーを使ってアイテムを順番に移動したり、アイテムリストの目玉アイコンをマウスでドラッグして一括してオンオフを切り替えることが可能になりました。また、アイテムの色分けもできるようになりましたので、アイテムの分類がしやすくなっています。



その他、各ビューポートの右上には、オプションを表示するためのギアボタンと最大化ボタンが追加されています。また、Mac固有の機能ですが、アプリケーションをフルスクリーンで表示するモードのサポートとRetinaディスプレイでフォントを綺麗に表示するための改善なども行われています。

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