2013年4月4日木曜日

modo 701: リトポロジーワークフローの改善

スカルプティングツールで作成したり、3Dスキャナで読み取った細かいメッシュからポリゴン数が少なくアニメーションで使用しやすいメッシュでモデルを作り直すためのツールセットとレイアウトが用意されています。modo 701では、このリトポロジーのワークフローを改善するための機能追加が行われています。

コンターツール(等高線ツール)
コンターツールは、スライスツールによく似たツールですが、形状をスライスする代わりに非アクティブになっているサーフェイスアイテムとスライス平面が交差する断面の輪郭をカーブポリゴンとして生成するツールです。非アクティブのアイテムはメッシュアイテム以外にスタティックメッシュ、インスタンスメッシュなどの他、ギアなどのプロシージャルサーフェイスアイテムもサポートされています。デフォルトでは、断面はカーブポリゴンとして生成されますが、リトポロジー以外の目的で線分や面ポリゴンとして等高線を作ることも可能です。

ブリッジツール
ブリッジツールは、以前からある基本的なモデリングツールの一つですが、modo 701ではリトポロジー作業を効率化するための便利な機能が追加されています。

まず、modo 701のブリッジは複数のブリッジを一度に行うことができるようになっています。デフォルトはContinuousモード(連続モード)で、コンターツールで作製した断面のカーブをつなぎ合わせてその間に指定した分割数で面ポリゴンを貼ることができるようになっています。Continuousモードをオフにした場合は、選択したエレメントグループの奇数番目と偶数番目が順番にブリッジするペアになります。





コンターツールで作製したカーブをブリッジツールでつなぎ合わせる場合、つなぎ合わせるカーブとカーブの距離が最短になる箇所がブリッジの開始位置となります。連続した複数のカーブをつなぐ場合、この開始位置を意図した場所に設定したい場合があります。"Use Guide Curve"というオプションを有効にすると最後に選択したカーブと各断面のカーブが交差する位置を開始位置として設定することが可能になります。


左:Use Guide Curveなし、右:Use Guide Curveあり

"Auto Connection"というオプションは、リトポロジー作業以外でも使える便利な機能です。選択したエッジをブリッジで結合し、メッシュにあいた穴を塞ぎたいとき、このオプションを指定すると選択したエッジの端点をからもう一方の選択したエッジの端点を検出し、自動的に最適な分割数で穴を塞ぐことができます。



トポロジーペン
トポロジーペンにも新しいモードが追加されています。Pointモードは、頂点ツールと同じようにクリックした場所に頂点を作製します。このPointモードを使ってポリゴンを作製するためのポイントを背景メッシュ上に先に配置します。またFillモードは、マウスカーソル付近にある4つのポイントでポリゴンを作ります。マウスカーソルを移動すると自動的に近傍に円が表示されます。その円の中にポリゴンとして作成可能な4つのポイントが見つかると四角形がプリハイライト状態になりますので、マウスの左ボタンを押すと四角形が作製されます。







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