2011年5月14日土曜日

Luxology.comの歩き方

今回の投稿では、www.luxology.comの活用の仕方を解説したいと思います。www.luxology.comは、オープンフォーラムやアセットシェアなどmodoユーザーにとって貴重なリソースの宝庫です。共通言語が英語なので敬遠されてしまう方もいるかもしれませんが、このサイトを上手に活用することをお勧めします。

アカウントを作ろう
www.luxology.comは、Luxology社のホームページですので、特別な設定がなくてもアクセスすることは可能ですが、アカウントを作成してログインすると幾つかのサービスが利用可能になります。アカウントはmodoのライセンスの所有の有無に関係なく作成することができます。アカウントの作成方法は、Luxology.jpFAQを参照してください。

製品を登録しよう
modoを購入するとライセンスごとにシリアル番号が割り振られます。このシリアル番号を上記のアカウントに登録することで、Registered Productsページから最新のソフトウェア、コンテンツおよびライセンスキーがいつでもダウンロードすることが可能になります。日本でmodoを購入したユーザーの方はイーフロンティアさんのスキームで日本語版の製品登録を行うことになりますが、日本語版として購入したmodoのシリアルをLuxology.comに同時に登録しておくことができます。日本語版としてmodoを購入し、両方に登録しておけば、英語版のすべてのサービス+日本語版のサービスが得られるのでお得です。サーバーがトラブルでダウンしてもどちらかのサーバーからライセンスキーなどがダウンロードできますので安心ですね。製品登録の方法は、こちらのFAQを参考にしてください。

アセットシェアを活用しよう
アセットシェアは、modoのユーザー間でアイテム、メッシュ、マテリアルなどコンテンツを制作するための素材を共有するためのシステムで、利用するためにはmodoの製品登録が必要です。このシステムのコンセプトは仕事もしくは趣味でmodoを使う人が制作の過程で作った部品をギブアンドテイクで再利用しましょうというものです。従って、ダウンロードしたもは仕事の制作で使用することができます。また、自分が作ったもので提供可能なものはここにアップロードしてみんなに使ってもらうように公開することができます。アセットシェアの利用規約に関してはLuxology.jpのサイトに日本語のページがあります。アセットシェアのプリセットシステムは、非常に良くできていてマテリアルなどは使用しているテクスチャの表示やシェーダツリーの構成まで参照することができます。このサイトを散策するだけでもシェーダツリーの勉強になります。



オープンフォーラムを利用しよう
オープンフォーラムは、ユーザー間の情報交換、製品のサポート、Luxologyからの最新情報などさまざまな情報が発信されているコミュニティサイトです。News & AnnouncementsにはLuxology社から製品やイベントなどがアナウンスされています。金曜日にはLuxology社の社長であるBrad PeeblerがFriday Updateで今週コミュニティで起きた出来事をmodocastと一緒に教えてくれます。Direct Connectは、modoの製品を登録しているユーザー限定のページでリリース前の製品のプレビューのビデオなどをたまに公開します。先日は、リリース前にrecoilの技術プレビュービデオを公開していました。Gallery & Work In Progressは、ユーザーが制作した作品もしくは制作中の作品をお披露目する場所です。ここに作品を公開すると世界中のmodoユーザーからコメントが貰えたり、技術的なアドバイスが貰えることがあります。Community Projectsは、コミュニティ上でコンテストを開催したり、さまざまなプロジェクトを開催したりする時に使われるトピックがあります。現在はちょうどインターネットアバターコンテストを開催中です。年末にはホリデーイメージコンテストが毎年開催されています。modoカテゴリーには、製品サポートやMac版、Windows版など特化した技術ごとのトピックスがたくさんあります。また、SDK, Scripting & Macrosのトピックスもありますので、SDKを使ってプラグインを開発中の方やスクリプト制作中の方は要チェックです。オープンフォーラムには、優れた検索エンジンがありますので、調べたいことがあれば検索をかけると関連したトピックがヒットされます。

ギャラリーに投稿しよ
オープンフォーラムにもギャラリーや制作中のトッピックがありますが、ギャラリーのページに自分の作品を投稿することができます。画像の投稿はImage Uploadからタイトルと簡単な説明をつけて投稿します。ギャラリーの新しい機能としてFacebookの"like"(いいね)ボタンがつきました。作品を観た人が"like"ボタンを押すと作品がFacebookのウォールに表示されます。

Luxology.comのサイトには、世界中のmodoユーザーからの膨大な情報が毎日のように更新されています。上手に活用することによってmodoの利用価値を高める事ができますので、ぜひアクセスしてみてください。

2011年5月12日木曜日

recoil v1.05

先日、発売されたリジッドボディダイナミクスプラグイン recoilのバージョン1.05が早くもリリースされています。luxology.comRegisterd Productから最新版をダウンロードすることができます。

最近、luxology.jpブログの更新もお手伝いしているので、どちらに書こうか迷ったのですが、recoilはこのブログで最初に紹介したので、今回はここに更新情報を載せることにしました。ちなみに、luxology.jpイーフロンティアさんのサイトで、Luxology LLCの日本法人があるわけではないのでお間違いなく(ちょっと紛らわしいですね)。今後は技術的な内容は自分のブログで、Luxology.comの最新ニュースはLuxology.jpのブログに書いていこうと思っています。




更新内容は、オープンフォーラムのrecoil v1.05 now availableに載っております。下記は日本語にしたものです。

v1.05 修正項目:

ベイキング:
- recoil.bakeCache. ダイナミックアイテムの追加トランスフォームの有効を参照するようにし、ベイキングの際に考慮されるように修正しました。ベイク時にゼロオフセットのアイテムがある際の問題を解決しました。

- ベイキするアイテムが複数のトランスフォームを持つことを考慮するように変更しました。これは既存の回転と移動のトランスフォームを削除し、独自のトランスフォームと置き換える処理を行います。スケールとシアーのトランスフォームは従来のままです。

- 親アイテムのアニメーションを考慮するように修正しました。以前は対応していませんでした。

- 新しく"keepEnvelopes"を追加しました。このフラグを有効にすると新しいキーフレームを書き込む前に既存のキーフレームのチャンネルをクリアしません。無効がデフォルト値です。

- recoil.bakeTransformを追加しました。回転と移動を別々にベイクすることで反転の問題を解決します。

その他:
- "set rest length"ボタンをスプリングアイテムボタンの後に追加しました。

- ドキュメントの修正を若干行いました。

- 名前のないグループアイテムを取り扱えるように修正しました。

- ヘルプメニューをホームページにリンクしました。

- メッシュスキャナーは長さゼロの法線ベクトルを正しく処理するようになりました。

- モーターボタンが正しく動作するように修正されました。

既知の問題:

-"recoil.runSim"コマンドは、キーに割り付けて使用するとクラッシュする場合があります。

- applied impulses は、スケールされたシーン対して正しくスケールされません。

- ダイナミックフォームのインスタンスアイテムのプロパティにはDeactivationの幾つかの項目が抜けています。フォーム上のこれらの項目はメッシュアイテムを想定しています。


FMX 2011では、Andy Brown氏によってrecoilのデモが行われたようです。


Recoil FMX 2011 Demos from andy probst on Vimeo.