2011年8月15日月曜日

円弧を作るスクリプト

Takumiさんが開発した円弧を作るスクリプト”Arc.pl”がアップデートされましたので、このブログで紹介させていただきます(Takumiさん、ありがとう)。Arc.plは、頂点で指定したエッジを円弧に変換するためのスクリプトで、アップデートされたバージョンでは、ポイント数を指定して選択したエッジを自動的に分割する機能が追加されています。


まず、最初に円弧に変換するエッジの始点(1)と終点(2)を選択します。次に円弧を作る平面を指定するためにもう一つ頂点(3)を選択します。この3つの頂点で円弧の始点終点と平面が定義されます。



次にCount of Pointsでエッジのポイント数を指定します。これは円弧の解像度になります。続けて、Radiusで円弧の半径、Curveで円弧の方向を指定します。Convexを指定すると凸型に、Concaveを指定すると凹型になります。



スクリプトは、下記のURLからダウンロードできます。スクリプト、SystemメニューからRun Script...からArc.plを選択することによって実行できます。ユーザー定義のScriptsフォルダに置くことによって、ファイル名だけでショートカットなどに割り付けて実行することも可能です。

http://bit.ly/nJveKn


スクリプトとは関係ないですが、modo User Group Tokyoの第三回勉強会に参加させていただくことになりました。今回の勉強会では日比さんがモデリングやレンダリングのテクニックをデモしていただける予定となっています。私の方からはモデリングのトラブルシューティングに関するチップスをKeynoteを使って説明することを考えています。modoの開発サイトから受け取るバグレポートの中には、イレギュラーなメッシュが原因で発生する不具合によるものが多数あります。これらのイレギュラーデータは、モデリングの作業中やインポートしてきたデータが原因で発生するもので原因を見つけるのに結構な時間を費やしてしまう事があります。今回の勉強会では、ちょっと地味ですがモデリングでトラブったときに解決のヒントになるチップスを紹介しようと思います。勉強会のスケジュールは、modo User Group Tokyoのサイトでご確認ください。

modoユーザーグループTOKYO


2011年8月3日水曜日

ショートカットキー

先日、あるユーザーの方から、ポリゴンベベルのGroupオプションをショートカットキーで切り替えができないかという質問を受けました。頻繁に切り替えて使用する機能は、ショートカットに登録して使うと作業効率が向上するのでしょう。

modoのショートカットは、システムメニューにあるInput Remapping(入力編集)でカスタマイズすることが可能です。modoの入力編集がユニークなのは、同じキーでも条件に応じて実行させるコマンドを別に設定できる点にあります。

たとえばContext(コンテキスト)には、Item(アイテム)モードとComponent(コンポーネント)モードがあり、Itemモードで設定したショートカットは選択がアイテムの時にだけ実行され、Componentモードで設定したキーは、頂点、エッジ、ポリゴン、マテリアルの選択モードでのみ実行されます。デフォルトの状態で設定されているショートカットはグローバルなショートカットキーです。

ポリゴンベベルを実行しているときにだけ有効なショートカットを設定するには、Edit(編集)モードをTool(ツール)に設定します。そして、Tool(ツール)のポップアップをPolygon Bevel(ポリゴンベベル)に指定します。ここでは、Gキーに下記のコマンドを設定します。

tool.attr poly.bevel group value:?

上記のコマンドは、ポリゴンベベルを実行中にGroup(グループ化)ボタンを押すと、Command History(コマンド履歴)に表示されますので、それをコピペして使います。最後の?の文字は、Command Historyではtrueもしくfalseで表示されています。これを?にすることによって、trueの時はfalseに、falseの時はtrueに切り替えるトグルコマンドを設定することが可能です。トグルが使えるのはアトリビュートの種類が論理値の場合だけです。

これでポリゴンベベルを実行中にGキーを押すとGroupのオンオフを切り替えることができるようになりました。ポリゴンベベルを起動していないときは、グローバルキーに設定されているビューポートのGoToコマンドが実行されます。