2010年12月27日月曜日

modo 501: ワークフローとユーザーインターフェイス

modo 501で新しくなったワークフローとユーザーインターフェイスに関してはmodo 501 Tour に紹介されています。RayGLなどはmodo 501を入手して直ぐに試されたのではないでしょうか。レンダリングされた画面のポリゴンを直接モデリングができるのは不思議な感覚ですよね。プレビューウィンドウを開かずに作業画面上でレンダリング結果を見ながらモデリングやペイントの作業ができるのは便利です。RayGLに関しては、初期設定パネルにレンダリング方法の細かい設定オプションがあります。また、カメラビューで設定されているカメラがレンダリングで使用するカメラの場合、ビューの中央下に"Render Camera"のラベルが表示されますので、複数のカメラを持っているシーンではちょっと便利な機能です。

その他、modo 501で改善されたワークフローの幾つかを紹介します。
3Dトラッキング
前回のブログでも紹介しましたが、レイアウト中央下にあるマウスカーソルの位置情報などを表示する3Dトラッキングの情報が少し賢くなりました。modo 401までは、マウスカーソルの物理的なポジション情報だけを表示していましたが、modo 501では選択タイプごとにもう少し有益な情報を提供するようになりました。下図のビューはポリゴンモードでマウスカーソルをポリゴン上に移動したときの表示です。マウスカーソルの下にあるアイテム名称、ポリゴンの種類、ポリゴンのバウンディングボックスのサイズ、マウスカーソルが置かれているポリゴン上の座標値が表示されています。

その他の選択モードでは、下記のような情報が表示されます。
頂点モード
- マウスカーソルの下にあるアイテム名称
- マウスカーソルが置かれている頂点の座標値
エッジモード
- マウスカーソルの下にあるアイテム名称
- マウスカーソルが置かれているエッジの座標値
- マウスカーソルが置かれているエッジの長さ
マテリアルモード
- マウスカーソルの下にあるアイテム名称
- マウスカーソルが置かれているポリゴン上の座標値
- マウスカーソルが置かれているマテリアル名称(もしくはパート名称)
アイテムモード
- マウスカーソルの下にあるアイテム名称
- マウスカーソルが置かれているアイテムの名称
- マウスカーソルが置かれているマテリアルの種類
プロジェクトディレクトリ
プロジェクトディレクトリは、プロジェクトで使用するシーン、画像などのディレクトリを作成したり、切り替える機能です。システムメニューのFileメニューにある"New Project..."を使用すると新しいプロジェクトディレクトリを作成することができます。"Choose Project..."を使うと現在使用している違うプロジェクトに切り替えることができます。(※ 日本語メニューでは「プロジェクトを閉じる」になっていますが「プロジェクトの選択」の誤訳です)
"New Project..."で、Templateを"modo Standard"を選択して新しくプロジェクトを作成すると入力したプロジェクト名称のディレクトリが選択したディレクトリの下に作成され、その下にTemplateに基づいて"Images", "Moves", "Renders", "IrradianceCache", "Scenes"などのサブディレクトリが作成されます。これらはシーンで参照するテクスチャ画像の保存場所やレンダリング結果の保存場所などに対応しています。また、このプロジェクトディレクトリの下にはmodoが各サブディレクトリを認識するための情報が保存されている.luxprojectというテキストファイルが同時に作成されます。
Movies  (シーンで使用するムービーファイル)
Images  (シーンで使用する画像ファイル)
Renders/Frames  (シーケンスレンダリング結果)
Renders/Movies   (ムービーレンダリング結果)
IrradianceCaches  (放射照度キャッシュ)
Scenes  (シーンファイルの保存場所)
上記のサブディレクトリは、リソースディレクトリにあるprojdirstandard.cfgというコンフィグファイルに定義されています。カスタムのテンプレートを作成したい場合は、このコンフィグファイルを元にカスタマイズしたテンプレートをユーザーコンフィグディレクトリに置いておくと次回から"New Project..."のTemplateに出てきます。modo 501からユーザーコンフィグディレクトリは、システムメニューのSystemメニューにある"Open User Configs Folder"からデスクトップに開くことができるので便利です。
下記がカスタマイズしたテンプレートの1例です。残念ながらmodo 501ではテンプレートを作成するための専用エディタはまだ用意されていませんのでテキストエディタなどを使って編集する必要があります。"Association"は、modoが認識しているファイルの種類でデフォルトの検索場所を指定することができます。ちなみに"mdd"は、明文化されていませんがMDDファイルのディレクトリです。"Documents"などのように任意のディレクトリを定義することも可能です。
<atom type="ProjectTemplates">
<!-- User Strings -->
<hash type="TemplateInfo" key="mytemplate@en_US">
<atom type="UserName">My Projects</atom>
<hash type="PathInfo" key="scenes">
<atom type="FolderName">Models</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="images">
<atom type="FolderName">Images</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="docs">
<atom type="FolderName">Documents</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="mdd">
<atom type="FolderName">Mdd</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="irradiancecaches">
<atom type="FolderName">IrradianceCaches</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="renders">
<atom type="FolderName">Renders</atom>
</hash>
<hash type="PathInfo" key="renders/frames">
<atom type="FolderName">Frames</atom>
</hash>
</hash>
<!-- Definition and Hierarchy -->
<hash type="Template" key="mytemplate">
<hash type="Path" key="scenes">
<list type="Association">scene</list>
</hash>
<hash type="Path" key="images">
<list type="Association">image</list>
</hash>
<hash type="Path" key="irradiancecaches">
<list type="Association">irrad</list>
</hash>
<hash type="Path" key="mdd">
<list type="Association">mdd</list>
</hash>
<hash type="Path" key="renders">
<atom type="Path">Renders</atom>
</hash>
<hash type="Path" key="docs">
<atom type="Path">Documents</atom>
</hash>
<hash type="Path" key="renders/frames">
<atom type="Parent">renders</atom>
<list type="Association">image@render</list>
</hash>
</hash>
</atom>

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