2011年7月25日月曜日

StartupCommands

昨日は、modoユーザーグループTokyoのミーティングに参加させていただきました。楽しかったです。みなさんありがとうございました。ミーティングの中で幾つか返答できなかった質問などがありましたので、このブログで解説していこうと思います。気がつけば前回のブログから2ヶ月も経過していました。

質問があったのは、レンダリングの設定値のデフォルトの値を変更してmodoの起動時に読み込ますことはできないかというものでした。レンダリングの設定には、レンダリングフレームの解像度だったり、さまざまなレンダリングアトリビュートの値などがあります。

さまざまなレンダリング設定もmodoの中ではアイテム(ロケータでないアイテム)として、扱われており、デフォルト値はプログラムにハードコードされています。

デフォルトの値は、それほど頻繁に変更するものでなければ、レンダリング設定のみを変更した空のシーンを作成し、それをmodo起動時に自動的に読み込ませることによって、オリジナルの設定を作ることができます。デフォルトシーンの作成は簡単です。modoを起動し、レンダリング設定など好きなように変更した後で、それをどこかのフォルダに名前をつけて保存するだけです。デフォルトの値を編集したいときは、そのシーンを呼び出して、書き換えるだけですので簡単ですね。

次にこのシーンを自動的にmodoを起動したときに読み込ませる方法ですが、コンフィグの設定にStartupCommandsという項目があります。この項目に起動時に実行したいコマンドを記述することが可能です。下記は、私が作成したデフォルトシーンをMyDefault.lxoとして保存し、scene.openでmodo起動時に呼び出す命令を設定しています。



<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<configuration>


<atom type="StartupCommands">
    <list type="Command">scene.open "/Users/taz/Library/Application Support/Luxology/Configs/MyDefault.lxo" normal</list>
</atom>


</configuration>

これを適当な名称をつけて、ユーザーごとのコンフィグフォルダに保存しておきます。Mac OS X では、~/Libraray/Application Support/Luxology/Confingsがユーザーごとのコンフィグフォルダの場所ですので、Startup.cfgという名称で保存しておきます。名称は関係ありません。Mac OS X Lionになってから、ライブラリフォルダがデフォルトで非表示になっています。Optionキーを押しながら、システムメニューの”移動”メニューをクリックすると、ライブラリに移動するメニューが選択できます。Windows 7の場合は、~\AppData\Roaming\Luxology\Configsにあります。

StartupCommandsは、scene.open以外のコマンドも呼び出せますので、レンダリング設定などを変更するマクロやスクリプトを作成し、@コマンドで呼び出すことも可能です。他にも応用できる機能ですので、試してみてください。

1 件のコメント:

  1. いつもお世話になっています。
    modoユーザーグループTokyoのミーティングのご参加お疲れさまでした。
    レンダリングの設定値のデフォルトの値を変更の内容、大変参考になりました。
    実は前回のmodoユーザーグループOsakaの勉強会でもまったく同じ内容の質問がありました。
    この方法はまったくわからなかったので、調べてみますとの回答をしておきましが、別の方法を提案しておきました。
    modoは、レンダリング設定もプリセットに登録することが可能なので、オリジナルのレンダリング設定をプリセットに設定しておくこともできます。
    ダブルクリックでレンダリング設定をセットできるので結構便利です。
    私の場合は、テスト用、本番用、外観用とか何種類かのレンダリング設定をプリセットに登録して使ったりしています。

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