ピクサーが公開しているオープンソースであるOpenSubdivを使用したModoのポリゴン分割のコマンドとメッシュモディファイアのプラグインをgithubにリリースいたしました。今回はLinux版のバイナリーもキットの中に入っています。macOS版はユニバーサルバイナリですので、IntelとARMの両方で動作します。
このプラグインではOpenSubdivが提供するサブディビジョンスキームとオプションをそのままModoのポリゴン再分割に利用することを目的としています。Catmull-Clarkの他、三角形ポリゴンを分割するためのLoopスキームも対応しています。
Modoには標準のポリゴン分割コマンドやモディファイアが初期のバージョンから実装されていますが、互換性や独自機能の保持のため、OpenSubdivの分割方法と若干ことなる結果となる場合があります。また、このプラグインではサーフェイスポリゴンのみを再分割するため、カーブやポリラインは分割できません。Modoのサブディビジョンサーフェスに関しては、また別の記事で解説したいと思います。
下記はLoopスキームを使って再分割を行った例です。Loopは三角形を再分割するスキームですので、四角形以上のポリゴンは一度三角形に分割してからOpenSubdivの機能を使って分割しています。三角形分割は標準のGenerateTriangleメソッドを使って行っていますので、ソースケージの三角形の形をコントロールしたい場合は、事前に三角形分割してからこのプラグインを使用することをお勧めいたします。Bilinearは、標準のポリゴン分割コマンドのFacetedと同じです。
OpenSubdivでは、UVなどのポリゴンコーナに属するデータをFace-varyとして補間する機能があります。このキットのv1.0では、Modoの頂点マップに保存されているUVデータのみを補間しています。将来的なバージョンでは、UV以外の頂点カラーなどの頂点マップなどの補間やGPUを使用した高速化などを計画しています。
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