2026年5月22日金曜日

YT-Tools for Blender (X-Ray Lasso Selection)

YT-Tools for Blender v1.8.5をリリースいたしました。このバージョンでは、いくつかのバグ修正の他、以前からリクエストがあったX-Ray Lasso Selectionを追加しています。

X-Ray Lasso Selectionは、投げ縄選択で選択範囲内にある全ての頂点をシェーディングモードにかかわらず選択する機能です。BlednerのBox選択や投げ縄選択では、ビューポートがソリッドシェーディングだった場合は、前面のポリゴンに隠れている頂点は選択されません。シェーディングモードがX-Rayの場合のみ、選択内の頂点が表示されるため範囲内の全ての頂点が選択されます。これを解決するためにX-Ray Selection Toolというアドオンもリリースされています。



Modoの投げ縄選択も同じ仕様になっていますが、マウスの中ボタンを使った投げ縄選択では、選択範囲内の頂点が選択されるようになっています。YT-Toolsでこの中マウスボタンを使った投げ縄選択のワークフローを再現するために、新しく独自のLasso Selectionツールを追加しました。通常、マウスボタンには重要な機能がアサインされている場合が多いため、デフォルトでこの機能は無効にしてあります。また、デフォルトのマウスボタンはAltキー+右マウスボタンに設定しています。Modoのビューポートナビゲーション(Alt+左ますすボタン)を使用されている場合は、中マウスボタンにX-Ray Lasso Selectionをアサインして使うことも可能です。



投げ縄のスタイルはModoと同じように通常の投げ縄の他、矩形、円、楕円もサポートしています。また、Blenderの対称を参照していますので、メッシュのローカル座標系での対称選択もサポートしてます。


ただし、Blenderでは選択されている頂点や面はソリッドのシェーディングモードで前面にある面に隠されて表示されないため、ビューポートを回転して選択状態を確認する必要があります。Modoでは選択エレメントは通常のメッシュの表示と異なる描画レイヤーで表示されるため背面にあっても表示されます。この制限は他のBlenderのユーザーの方からも要望が登録されているようですので、将来のBlenderのアップデートに期待しましょう。

2026年5月19日火曜日

Select within Selection

最近、古いModoのユーザーからのリクエストで久しぶりにModoのプラグインを作っています。Modoの開発終了から一年半以上がたち、多くのModoユーザーの方たちは、BlenderやHoudiniなどへの移行を進めているように思いますが、まだまだModoをバリバリ使っている方がいるのは嬉しいですね。ネイティブの新機能などはもう追加できませんが、これからもプラグインなどは作っていこうと思います。

Select within Selectionは、既に選択している頂点やポリゴンの一部を投げ縄や矩形選択する機能です。ちょっとしたアイディアなのですが、これで結構選択作業効率が向上できるようです。ネイティブの投げ縄選択を拡張できれば簡単に実装できる機能なのですが、今回はプラグインのツールの形で実装しています。



もう一つは、エッジループのスムージングです。Modoにはもちろんネイティブのスムージングツールがありますが、連続したエッジループのリラックスに関しては期待通りの結果が得られない場合があるようです。スムージングに関しては、Laplacian Smoothingキットを昨年公開しています。今回はこれを改良してエッジループやポリラインに対して動作するようにアップデートしました。基本的にLaplacian Smoothingは、面ポリゴンで構成されているメッシュの頂点の座標値を平滑化していますが、今回の変更ではエッジモードで連続して選択されているエッジを構成する頂点の座標値とポリゴンモードでポリラインもしくはカーブポリゴンの頂点座標値を平滑化しています。エッジループが閉じていない場合は、端点の座標値は固定されます。Laplacian Smoothingで閉じたループを平滑化するとサイズがどんどん小さくなってしまいますので、イテレーションごとにオリジナルのサイズに適応するようにサイズをアジャストしています。