2016年1月1日金曜日

Modo 901/902 チップス :作業平面

Modo 902がリリースされました。今回のリリースはバグ修正に加えて、デジタルマットペインティングにフォーカスしたカメラマッチングや画像投影、プロジェクションインクなどの新機能が追加されています。カメラマッチングの機能はThe FoundryがAfter EffectのプラグインとしてリリースしているCAMERATRACKERのテクノロジーが使用されています。今後も特定のワークフローにフォーカスしたリリースを行う予定があります。

サービスパックは不具合の修正やパフォーマンスの改善が基本的ですが、幾つかワークフローに関する小さな改善が行われている機能もあります。作業平面に関しても改善が行われました。

作業平面を原点に固定

Modoには、作業平面という概念があります。レイアウトの右上の方に「作業平面」というボタンがあり、選択したポリゴンやエッジに併せて仮想的に座標系を設定することが可能です。ここで設定する機能は指定した座標系に作業平面を一致させるカスタム作業平面ですが、Modoでは作業平面は常に定義されており、3Dビューのナビゲーションに合わせて自動的に変更されています。パースペクティブビューに表示されている白いグリッドが作業平面です。

ボックスツールなどのプリミティブ作成ツールで3Dビュー上でインタラクティブにプリミティブを作る時は、この作業平面上にプリミティブが作られます。例えば原点から離れている場所にあるメッシュの位置に並べて別のプリミティブを作成する場合、作業したい形状がある位置でビューのズーミングを行うと作業平面の中心位置がその形状の付近に移動されるのでプリミティブ作成などの作業を自然に行うことが可能です。




一方、ビューの原点を基準に作業を行いたい場合、この作業平面がビューのナビゲーションなどで動いてしまうとプリミティブの奥行き(Z値)が三面図上でまちまちになってしまう場合があります。そこでこのような場合は、作業平面を原点に固定というオプションを有効にすると作業平面の中心位置が原点に固定され、問題を解決することができます。この場合、自動作業平面の画角は通常通りナビゲーションに合わせて変化します。




作業平面表示

3Dビューポートオプションにある作業平面表示の動作も901 SP2で変更されました。以前は、この作業平面表示のオプションをオフにすると自動作業平面とカスタム作業平面で表示される白いグリッドは両方とも非表示になっていましたが、901 SP2から自動作業平面の白いグリッドのみが非表示になり、作業平面を選択に合わせるなどで設定した作業平面のグリッド表示は影響を受けないように変更されました。自動作業平面で表示されるグリッドは時として煩雑に感じられ非表示にしたいときがありますが、カスタム作業平面のグリッドは常に表示するべきだという要望から変更されました。




0 件のコメント: