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2025年8月14日木曜日

YT-Tools for Blender (Workplane)

作業平面は、一時的にメッシュオブジェクトのトランスフォームマトリックスをメッシュ編集作業しやすいようにビューの中心と方向に沿うように設定する機能です。よく使うワークフローでは、編集したいポリゴンを選択し、そのポリゴンの中心をビューの中心、ポリゴンの法線ベクトル方向をトップビューの方向に一致させ、メッシュ編集を行う方法があります。これによりトップビューでの2次元的な編集操作が可能になるため、精密なモデリング作業を行いたい時には重宝する機能です。Modoでは作業平面は内部的なトランスフォームマトリックスとして実装されています。初期のバージョンから基本機能として備わっていて、全てのツールが作業平面をサポートしています。Blenderでも任意の作業平面を定義してモデリング作業をするための機能はあるようですが、パースペクティブビューで作業をすることが前提のアドオンが多いように思われます。

YT-Toolsでは、作業平面用にEMPTYオブジェクトを用意して、ここに作業平面のトランスフォームマトリックスを設定し、一時的にメッシュ編集したいメッシュオブジェクトをここにペアレンティングすることによって、平行投影のトップビューでモデリング作業を行う仕組みを作りました。

Edit Modeでポリゴンを1つ選択し、YT-ToolsのWorkplaneにあるSetボタンを押すと、ビューがトップビューに切り替わり、選択したポリゴンの中心がビューの中心となり、ポリゴンの法線ベクトル方向がトップビューと並行のZ軸方向に切り替わります。シーンコレクションのアウトライナーをみると"_Workplane"という名称のEMPTYオブジェクトが追加され、選択されたポリゴンを含むメッシュオブジェクトが"_Workplane"オブジェクトにペアレンティングされているのがわかると思います。この状態でTransform OrientationをGlobalにすれば、選択したポリゴンの法線ベクトル方向をZ軸にしたモデリング作業が可能になります。"Unset"ボタンを押せば、メッシュオブジェクトは元の階層に戻り、"_Workplane"オブジェクトは削除されます。


この"_Workplane"オブジェクトのトランスフォームはObjectモードでも利用することができます。Modoにはアイテムリストにアイテムリファレンスというボタンがあり、あるアイテムのアイテムリファレンスを有効にするとそのアイテムがシーンの中心に位置するようにシーン全体がトランスフォームされます。対象となるアイテムのトランスフォームが一時的にリセットされ、相対的に他のアイテムが座標変換されます。YT-Toolsの作業平面ではObjectモードでSetボタンを押すと、アクティブメッシュオブジェクトのトランスフォームがリセットされるマトリクスを"_Workplane"オブジェクトに設定し、全てのメッシュオブジェクトがこの"_Workplane"オブジェクトにペアレンティングされます。


"_Workplane"という名称はたぶん一般には使われないであろうとの前提のもとに一時オブジェクトの名称として定義した予約名称です。もし、この名称が一般的なオブジェクトに利用していて衝突する場合はリクエストフォームでご連絡ください。解決方法を検討してみます。

2016年1月1日金曜日

Modo 901/902 チップス :作業平面

Modo 902がリリースされました。今回のリリースはバグ修正に加えて、デジタルマットペインティングにフォーカスしたカメラマッチングや画像投影、プロジェクションインクなどの新機能が追加されています。カメラマッチングの機能はThe FoundryがAfter EffectのプラグインとしてリリースしているCAMERATRACKERのテクノロジーが使用されています。今後も特定のワークフローにフォーカスしたリリースを行う予定があります。

サービスパックは不具合の修正やパフォーマンスの改善が基本的ですが、幾つかワークフローに関する小さな改善が行われている機能もあります。作業平面に関しても改善が行われました。

作業平面を原点に固定

Modoには、作業平面という概念があります。レイアウトの右上の方に「作業平面」というボタンがあり、選択したポリゴンやエッジに併せて仮想的に座標系を設定することが可能です。ここで設定する機能は指定した座標系に作業平面を一致させるカスタム作業平面ですが、Modoでは作業平面は常に定義されており、3Dビューのナビゲーションに合わせて自動的に変更されています。パースペクティブビューに表示されている白いグリッドが作業平面です。

ボックスツールなどのプリミティブ作成ツールで3Dビュー上でインタラクティブにプリミティブを作る時は、この作業平面上にプリミティブが作られます。例えば原点から離れている場所にあるメッシュの位置に並べて別のプリミティブを作成する場合、作業したい形状がある位置でビューのズーミングを行うと作業平面の中心位置がその形状の付近に移動されるのでプリミティブ作成などの作業を自然に行うことが可能です。




一方、ビューの原点を基準に作業を行いたい場合、この作業平面がビューのナビゲーションなどで動いてしまうとプリミティブの奥行き(Z値)が三面図上でまちまちになってしまう場合があります。そこでこのような場合は、作業平面を原点に固定というオプションを有効にすると作業平面の中心位置が原点に固定され、問題を解決することができます。この場合、自動作業平面の画角は通常通りナビゲーションに合わせて変化します。




作業平面表示

3Dビューポートオプションにある作業平面表示の動作も901 SP2で変更されました。以前は、この作業平面表示のオプションをオフにすると自動作業平面とカスタム作業平面で表示される白いグリッドは両方とも非表示になっていましたが、901 SP2から自動作業平面の白いグリッドのみが非表示になり、作業平面を選択に合わせるなどで設定した作業平面のグリッド表示は影響を受けないように変更されました。自動作業平面で表示されるグリッドは時として煩雑に感じられ非表示にしたいときがありますが、カスタム作業平面のグリッドは常に表示するべきだという要望から変更されました。