YT-Tools for Blender v1.6を公開いたしました。このバージョンでは、v1.5で実装したクリップボードを拡張した外部クリップボードという機能を実装しています。この外部クリップボードを利用することでBlenderとModoの間でメッシュデータの交換が可能になります。Modo側にはこの外部クリップボードに対応したModoClipboardキットを用意しました。
ModoでモデリングしたメッシュポリゴンをこのModoClipboardのCopyコマンドからコピーし、BlenderのYT-ToolsのクリップボードにあるUse External Clipboardを有効にした状態でPasteボタンを押すと、クリップボードに保存されているメッシュデータがBlenderのMeshオブジェクトに貼り付けられます。もちろんBlenderからModoへも同様の操作で転送が可能です。通常のコピペ作業と同じように選択したポリゴンだけでもメッシュの全てのポリゴンでもクリップボードに転送することができます。
転送されるデータは面ポリゴンおよび頂点データの他、下記のような属性データも転送することができます。
- UVマップデータ(UV Sets)
- 頂点ウェイトマップ(Vertex Groups)
- サブディビジョンエッジウェイト(Crease Edge)
- モーフマップ(Shapekeys)
- マテリアルデータおよび画像テクスチャ
マテリアルに関しては基本的なDiffuseColorをBlenderのBasis Colorのみを変換しています。また、BlenderのFreestyle Edgeのマーク情報は、"_Freestyle"という名称でModoのエッジ選択セットに変換しています。
外部クリップボードに転送するデータはメッシュデータをJSON形式のテキストデータに変換して保存しています。クリップボードのタイプをOS Clipboardに変更することで変換したJSONテキストをテキストエディタなどに貼り付けて変換データを閲覧することができます。ただし、OS Clipboardには転送するデータのサイズや転送速度に制限がありますので、通常は一時ファイル経由で使用することをお勧めします。
ModoClipboardキットは、GumroadのほかGithubにも公開していますのでModoのキット形式(.lpk)のパッケージファイルに加えて、Pythonのソースコードも入手することができます。
ModoClipboardもしくはYT-Tools for Blenderに関するリクエストやバグ報告はこちらのフォームからお願いいたします。
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