2012年3月6日火曜日

modo 601: スリップUV

スリップUVというオプションがトランスフォームなどの幾つかのツールに新しくつきました。このオプションは、ポリゴンメッシュを3Dビュー上で編集したときに、UVマップ上の対応するUVポリゴンを同時に修正します。

たとえば、UVテクスチャが貼り付けられたメッシュのエッジループを3Dビュー上で移動した場合、移動した頂点のモデル空間上の座標値のみが移動します。UVマップの対応する値はそのままの位置にあるため、結果としてマップされたUVが歪んでしまいます。

スリップUVは、3次元空間上の移動方向からUV空間での頂点の移動方向と移動量を推測してUV頂点を同時に移動します。これにより、UVテクスチャが貼り付けられたポリゴンメッシュのテクスチャは3次元空間上で正しい位置に保持されます。このオプションは3次元空間のポリゴンが投影されている平面を個別に推測し、その平面上に移動ベクトルを投影するため、極度に大域的な回転やスケールを行うと投影が旨く働かない場合がありますので、頂点の一部を編集したいときのみ、このオプションを使用することをお勧めいたします。

下記がスリップUVのオプションを持つツールです。


  • 移動、回転、スケールツール(トランスフォームツール)
  • 軸回転ツール
  • ベンドツール
  • ジッターツール
  • 量子化ツール
  • スライドツール
  • トポロジーペン
  • その他、フレックス、シアー、ソフトドラッグなどのトランスフォームのツールプリセット
このスリップUVオプションは、上記のツールで個別のツールアトリビュートとして実装されていますが、最後に使用した値は各ツール共通項目としてキャッシュされます。例えば、移動ツールでスリップUVをオンにして使用し、次にベンドツールを起動した時は、ベンドツールのスリップUVもオンになっています。


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