Alembicは、プロダクションが大規模なアニメーションデータを取り扱うことができるように設計されており、各企業でカスタマイズして使用できるようにオープンソースのプロジェクトとしてリリースされています。Alembicの基本コードはプロジェクトのGoogle Codeサイトよりダウンロードすることが可能です。
昨年発表されたAlembic 1.0は、当初の仕様に加えデータの自動重複除外(automatic data de-duplication)が加えられています。この機能は繰り返し使用される同一形状を自動認識し、インスタンスとして保存することによってシーンサイズの大きさや読み書き速度を大幅に改善しています。modoでは、インスタンスおよびリプリケータのデータがこの自動重複除外に対応しています。
Alembicは、ILMおよびソニーピクチャイメージワークス以外にもThe Foundary、nVIDIA、Pixar、Autodeskなど多くの企業がサポートを表明しており、modo 601ではAlembic 1.0に対応した入出力プラグインを標準でリリースしています。
下記はmodo 601から出力されるデータの概要です。
ジオメトリデータ
- メッシュアイテム、スタティックメッシュ、メッシュインスタンス
- 面ポリゴン、オリジナルサブディビジョンサーフェイス、Catmull-Clarkサブディビジョンサーフェイス
- サブディビジョンサーフェイスのウェイト、サブディビジョンレベル、境界ルール
- UVテクスチャ、頂点法線ベクトルマップ
- パート、マテリアルタグ
ロケータデータ
- ロケータ、テクスチャロケータ、グループロケータ、ライト、カメラなどのアイテムトランスフォーム情報
- アイテムの階層構造
- 各フレームのアニメーショントランスフォームチャンネルデータ
リプリケータ
- リプリケータのアニメーショントランスフォームチャンネルデータ
カメラデータ
- 焦点長、焦点距離、Fストップ、フィルム幅・高さ、フィルムオフセット、レンズスクイーズ、カメラクリッピング
- 上記の各フレームのアニメーションチャンネルデータ
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