modo 601では、頂点ウェイトを使用したデフォーメーションを行うためにスケルトンジョイントに対応したウェイト設定するコマンドやツールを用意しています。
バインド
バインドコマンドは、各スケルトンジョイントに対応したウェイトマップを一括して作成するためのコマンドです。メッシュに対応するスケルトンが完成しましたらウェイトの初期値を設定するために行います。実行方法は、アイテムメニューでメッシュとスケルトンのルートジョイントを選択し、レストポジションでの編集を行うためにSetupモードにしてから、DeformersタブにあるBindコマンドを実行します。このコマンドには4つのバインドタイプがあります。
Rigidは各頂点に最も近いスケルトンジョイントに100%のウェイトを設定します。各頂点はいずれかのスケルトンのローカル座標系に従属して移動します。Smoothは各頂点とスケルトンジョイントの位置を基準にしてウェイト値を計算します。Falloffを大きくするほどウェイトの重複領域が小さくなりよりリジッドに近い変形になります。SmoothのDistanceとVisibleの違いは頂点とスケルトンジョイントとの距離の計算方法の違いです。Distanceはスケルトンジョイントと頂点の距離を計算するのに対して、Visibleは頂点の法線方向からレイキャストして求めた交点からの距離を使用します。Heatは熱伝導の計算方法を使用してウェイトを最小自乗法で計算する方法です。トポロジーを考慮して計算を行うためよりフィットしたウェイト値を求めることができますが、メッシュのトポロジー構成に計算がシビアな為、ソルバーが解を求められずに失敗してしまう場合があります。失敗した場合はSmoothモードを使ってみてください。
ウェイトペイントツール
ペイントツールは、modo 601で更にペイントできる対象を広げました。これでテクスチャ画像、バックドロップアイテム、頂点カラー、そして頂点ウェイトに対してもペイントが可能になりました。既存のペイントツールがペイント対象をウェイトに拡張したものですので、いままでのペイント手順と同じ方法で操作できるのが便利です。ウェイトのペイントにはPaint、値を平均化するSmooth、値を削除するErase、値を小さくするScale Downなどのペイントツールが使用できます。もちろん既存のブラシもそのまま使用可能です。
ウェイト調整ツール
エッジウェイトや一般的なウェイトを設定する為に使用されていたウェイトツールもスケルトンジョイントのウェイトを設定するために拡張されています。WeightingタブにあるAdjust Weightsツールは設定されているウェイト値を微調整するためのツールです。左マウスボタンでドラッグすると選択されている頂点やエッジのウェイトが変更されます。右マウスボタンは投げ縄ツールになっていますので、右マウスボタンで頂点を選択し、左マウスでドラッグして値を変更するワークフローです。ウェイトの値を数値で表示されるのも便利です。
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