選択とスナッピングの機能に関する変更点が幾つかあります。
Selection Hit Size (pixels)
modo 501までは、ペイント選択で頂点を選択する時の許容範囲はOpenGLのSelected Point Sizeで設定されている値が使用されていました。modo 601では、初期設定パネルに選択に関するカテゴリが新しく追加され、Selection Hit Size (pixels)で設定された値が使われるようになりました。
Point Selection Priority
この値はエッジの端点部分をペイント選択でクリックした場合、エレメント移動などでエッジが選択されてしまう場合と頂点が選択される場合が曖昧なケースがあります。通常はこのような箇所では頂点を優先して選択させたいので、エッジ選択に対する頂点選択の優先順位をパーセントで指定するPoint Selection Priorityを設けました。
Ignore Shading Style
modoの投げ縄選択は、右マウスボタンで選択するとシェーディングビューではレイキャストが働き隠れている頂点は選択されません。ワイヤーフレームビューでは、投げ縄に入っている全ての頂点が選択されます。中マウスボタンでの投げ縄選択ではこの操作が逆になり、シェーディングでは全ての頂点がワイヤーフレームビューでは可視頂点のみが選択されます。Ignore Shading Styleを有効にすると投げ縄選択はビューの表示スタイルに関係なく、右マスでの投げ縄では可視頂点が、中マウスボタンでは全ての頂点が選択されます。
Allow Partial Polygon Selection
このオプションは、投げ縄選択でポリゴンを選択する時のルールに関するものです。通常、投げ縄でポリゴンを選択する場合、投げ縄の中に全ての頂点が選択されているポリゴンのみが選択状態になります。Allow Partial Polygon Selectionを有効にすると頂点の一部でも選択されていればその頂点を含むポリゴンは選択状態になります。
レイジーセレクション
これは、マウスカーソルから離れている頂点を選択する時に便利な機能です。バックスラッシュキーを押しながらペイント選択を行うとSelection Hit Sizeに関係なくマウスカーソルに一番近い頂点が選択されます。形状の輪郭沿いにある頂点を選択したい場合に便利です。レイジーセレクションはペイント選択以外にもエレメント移動などでも使用できます。
1Dスナッピング
1Dスナッピングは、ジオメトリスナッピングで軸ハンドルを移動して時に移動している軸に垂直な平面上にある最も近傍にある頂点に対して、移動している軸に沿ってハンドルがスナップする機能です。この機能で問題だったのは、ハンドル位置と近傍点が離れた位置にあり、形状が複雑でスナップする候補がたくさんある場合、スナップさせる目標頂点を特定させるのが困難な場合がありました。modo 601では、アンスナップカーソルという紫色のカーソルがジオメトリスナッピングで表示されます。このアンスナップカーソルをスナップさせたい頂点に合わせるとその頂点の位置まで正確に軸方向のスナップを行うことが可能になります。このアンスナップカーソルをうまく使うとスナップの目標頂点が遠く離れていても対象形状をぴったり合わせることができます。
初めまして、最近modoを始めたものなのですが、少し困ったことがあるのです。XY平面上で↑押したら、スクリーン面で上に選択部分(エッジループ移動とかではなく純粋に選択された部分だけ)が移動してほしいのです、矢印(→←↑↓)で移動できなくて困っています。
返信削除modoユーザーの中では当たり前のことかもしれませんがどうかよろしくお願いします。