2012年3月8日木曜日

modo 601: レンダーディスプレー

modo 601で、最も目立つ新機能はレンダーディスプレーではないかと思います。F9キーでレンダリングするとmodo 501で表示されるレンダーディスプレーとは全く別の大きなウィンドウが表示されます。modo 601のレンダーディスプレーは、単にレンダリング結果を表示するためのウィンドウではなく、レンダリング結果の画像処理、比較、解析などのインテリジェントな機能が装備された新しいウィンドウです。機能は沢山ありますので、各項目の詳細についてはオンラインマニュアルをご覧ください。

画像処理(Image Processing
このタブにある機能を使用して、レンダリング画像に対して様々な画像処理を行うことができます。画像処理によって変更した結果はただちにレンダーディスプレーに表示されているレンダリング画像に反映されます。変更可能な画像処理には、入力レベル、出力レベル、出力ガンマ、トーンマッピング、ブルームなどがあります。これらの処理は通常レンダー出力の項目でレンダリング前に設定するものです。この画像処理の機能がユニークなのは、レンダー出力とこの画像出力の間で設定値をコピーアンドペーストできる点にあります。レンダーディスプレー上で設定項目を実験した結果をこれからレンダリングするシーンに設定するワークフローが可能になります。



レンダリング画像の比較Compare, Region, Options
このタブでは2つのレンダリング画像を比較するための方法がいくつも用意されています。Compare Withでは、2種類の画像を左右もしくは上下のウィンドウで比較したり、ディゾルブによって画像を重ねて比較することもできます。スポットライトを使用するとマウスカーソルの下にある領域だけ下の画像を表示させるという比較も可能です。もちろん、RGBのカラー画像だけでなく、画像の各種レイヤーは成分単位の比較も可能です。




統計情報Statistics
このタブはレンダリング結果の様々な統計情報を詳細に表示します。ジオメトリキャッシュやICキャッシュの情報に加えて、バケットバッファ、フレームバッファ、ライトキャッシュのメモリサイズも表示されますので、レンダリング時に必要とされるメモリの算出に便利な情報を得ることができます。また、レンダーディスプレーはレンダーパスのグループ単位に画像を保存したり、表示を切り替えることもできます。レンダーパスのグループ内で実験的に設定を変更したパスを比較することも考慮して設計されています。


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