Luxologyからmodo 601が発表されました。modo 501のリリースから14ヶ月ぶりのメジャーリリースです。日本時間で本日の午前2時から、Twitter上でBrad Peeblerさんによるイベントが行われ、Luxology.comでは本日から発売開始になっています。また、IGES、STEPなどのCADファイルをmodoに読み込むためのプラグインCADローダーも本日から発売です。今回のリリースは、非常にバラエティに富んだ新機能がたくさん盛り込まれています。下記はmodo 601の主な新機能です。
キャラクターアニメーションとデフォーマ
今回の最大のハイライトは、キャラクターアニメーションとデフォーマです。フルタイムインバースキネマティクスの搭載、キャラクターのポーズを作成するためのスケルトンツールとポーズツールを始め、デフォーメーションではウェイトやモーフデフォーメーションはもちろん今までモデリングツールとして使用していた様々なフォールオフをデフォーマとしてアニメーションで使用できるようになりました。また、スカルプティングやペイントツールもポーズベースアニメーションの編集ツールとして機能します。既存のツールが拡張されてキャラクターアニメーションのツールとしても使用できるようになったのはmodoらしい進化ではないかと思います。もちろんmodo 501で搭載されたリグの機能もキャラクターアニメーションの制作で真価を発揮します。
ダイナミクス
リジッドボディダイナミクスプラグインのrecoilが、ソフトボディダイナミクス機能を搭載してmodo 601の標準機能として組み込まれました。Bullet Physicsのソフトボディダイナミクスエンジンをサポートすることで、今までできなかった柔らかい布のシミュレーションや弾性体のアニメーションが可能になりました。布のシミュレーションは、エンタテイメント向けのアニメーションだけでなく、テーブルクロスをテーブルに掛けたり、カーテンや洋服のモデル制作など多目的に使用できます。
パーティクルとボリュームレンダリング
modo 501では、パーティクルはリプリケータの位置情報として使用されていました。modo 601では、パーティクルは様々な用途で使用されるようになりました。パーティクスサーフェイスジェネレータでは、アルゴリズムでダイナミックにパーティクルを生成し、ブロブス(メタボール)やスプライト、ボリュームアイテムのパーティクルソースとして使用されます。また、RealFlowの連番ファイルもパーティクルのソースとして取り込むことも可能です。
レンダーパス
レンダーパスは、レンダリングのワークフローを大幅に改善します。この機能が一番嬉しいというユーザーの方も多いと思います。通常、あるシーンのレンダリングを行う場合、様々な角度から設定を変更して、レンダリングのテストやレンダリング画像の派生版を作成します。従来は設定を変更したシーンを別々に保存したり、キーフレームを利用して各キーに異なるチャンネル値を設定したりして、シーンを管理していました。レンダーパスはこれらの設定をmodoが一元的に管理するシステムです。レンダーパスにより、レンダリング設定の管理が簡単になります。
リトポロジー
モデリングでは、3Dスキャナでスキャンしたモデルやディスプレースメントなどで作成した高密度のモデルデータから、少ないポリゴン数の綺麗なトポロジーを持ったモデルを再構築するためのワークフローが大幅に見直されました。Topoレイアウトには、背景メッシュの上から新しいポリゴンを見やすく表示するためのトポロジー表示モードが用意されています。また、新しいトポロジーペンには、ポリゴンメッシュを連続して構築していくために必要な便利な機能がオールインワンで用意されています。
レンダリング
レンダリングにもたくさんの新機能が追加されました。クリッピングプレーンとレンダーブーリアンは、レンダリング対象の内部の様子をくり抜いて描画する強力な機能です。たとえば、機械の内部で部品が動いている様子や建物の中の部屋を外側から部分的にくり抜いてレンダリングすることができます。ラウンドエッジは、鋭角なエッジに丸めを付けてレンダリングする機能です。レンダリングレベルで丸め操作を行いますのでモデルデータを複雑にせず高速に繊細な丸めを持ったエッジがレンダリングできます。その他、スキン、ヘアー、セル、ハーフトーンなどのシェーダーも追加されています。
レンダーウィンドウ
modo 601を初めて使ったときに、最初に目につくのが新しいレンダーウィンドウではないかと思います。レンダリングを行ったときに表示される従来のレンダーウィンドウは、レンダリング画像と要約されたレンダリング情報の表示、レンダリング画像の保存だけでした。新しいレンダーウィンドウは、レンダリング結果の比較、画像処理、レンダリング画像の解析、レンダリング結果の詳細表示など、多くの機能を持った新しいレンダーウィンドウとして作り直されました。非常に強力です。
上記は新機能の一部で、まだまだたくさんの新機能が搭載されています。Luxology TVには、TwitterイベントでBradさんが紹介した機能のビデオがアップされています。個々の機能の紹介は、このブログ上でできるだけ紹介していこうと思います。
素晴らしいです。もう出勤時間なので。帰って来たら早速購入します。
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